鉄分が多い食品:上位14品
鉄分は「量」だけでなく「形」が効きます。ヘム鉄と非ヘム鉄では吸収率が数倍違うからです。ランキングと、実際に吸収を増やす方法をまとめました。
なぜ鉄分が欠かせないのか
鉄は赤血球のヘモグロビンをつくり、酸素を全身へ運びます。不足すると、まず疲れやすさ、息切れ、集中力の低下として現れます。日本では月経のある女性に不足が多い栄養素です。
食品の鉄には2種類あります。動物性のヘム鉄は吸収率が15〜35%、植物性の非ヘム鉄は2〜20%。つまり「鉄分が多い食品」の順位と「実際に吸収できる量」の順位は一致しません。
ランキング:100gあたりの鉄分
Micron が使う毎日の目安:15 mg(成人)
- 1

スピルリナ(乾燥)
28.5mg
190 %
小さじ1 (5 g)1.4 mg · 10 %
この食品は一度に少量しか食べません。100gあたりの数値ではなく、現実的な1食分に換算して考えてください。
- 2

ブラッドソーセージ(加熱)
22.8mg
152 %
- 3

ごま
14.6mg
97 %
大さじ1 (9 g)1.3 mg · 9 %
この食品は一度に少量しか食べません。100gあたりの数値ではなく、現実的な1食分に換算して考えてください。
- 4

ダークチョコレート(カカオ70〜85%)
11.9mg
79 %
1食分 (20 g)2.4 mg · 16 %
- 5

鶏レバー(加熱)
11.6mg
77 %
レバーはビタミンAが非常に多いため、妊娠中は摂りすぎに注意が必要です。妊娠中の方は医師にご相談ください。
- 6

かぼちゃの種
8.8mg
59 %
大さじ1 (15 g)1.3 mg · 9 %
この食品は一度に少量しか食べません。100gあたりの数値ではなく、現実的な1食分に換算して考えてください。
- 7

牛レバー(加熱)
6.5mg
43 %
レバーはビタミンAが非常に多いため、妊娠中は摂りすぎに注意が必要です。妊娠中の方は医師にご相談ください。
- 8

木綿豆腐
5.4mg
36 %
豆腐のカルシウム量は凝固剤によって大きく変わります。すまし粉(硫酸カルシウム)を使ったものは、にがり(塩化マグネシウム)のものより数倍多く含みます。
- 9

牡蠣(生)
5.1mg
34 %
1食分 (80 g)4.1 mg · 27 %
牡蠣の亜鉛量は種類と産地で幅があります。表の値は平均的な目安です。
- 10

ほうれん草(ゆで)
3.6mg
24 %
1食分 (150 g)5.4 mg · 36 %
- 11

レンズ豆(ゆで)
3.3mg
22 %
1食分 (150 g)5 mg · 33 %
- 12

牛肩肉の煮込み
3.1mg
21 %
1食分 (120 g)3.7 mg · 25 %
- 13

いわし缶(骨ごと)
2.9mg
19 %
1食分 (60 g)1.7 mg · 12 %
- 14

赤いんげん豆(ゆで)
2.2mg
15 %
1食分 (150 g)3.3 mg · 22 %
数値は食べる状態(名前に「ゆで」とあるものは加熱後)の100gあたりです。スピルリナや種子のように少量しか食べないものは、現実的な1食分に換算してください。
鉄分の吸収を上げるコツ
- ビタミンCと一緒に摂ると、非ヘム鉄の吸収が最大で3倍になります。レンズ豆にレモン、ほうれん草にパプリカ、といった組み合わせです。
- 食事の前後1時間は、緑茶・コーヒー・紅茶を避けてください。タンニンが非ヘム鉄の吸収を大きく下げます。
- 少量の肉や魚を植物性の鉄と一緒に食べると、植物側の吸収も上がります(「肉因子」と呼ばれます)。
- カルシウムのサプリは鉄と競合します。飲むなら、鉄が多い食事とは別の時間帯にしてください。
1日にどれくらい必要か
Micron の目安は1日15mgです。月経のある女性は必要量が上がり、閉経後や男性は下がります。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では年齢と性別でさらに細かく設定されています。
数値を追うより、組み合わせを整えるほうが効きます。非ヘム鉄+ビタミンC、そしてお茶を食事から離す。この2つで吸収量は実際に変わります。
よくある質問
鉄分がいちばん多い食品は何ですか?
100gあたりで見ればスピルリナなどの乾燥食品が突出しますが、一度に3〜5gしか食べないため現実的ではありません。日常的に量を稼げるのは、あさり、レバー、赤身肉、レンズ豆などです。
ほうれん草は鉄分が豊富というのは本当ですか?
含有量は中程度で、しかも非ヘム鉄のうえシュウ酸が吸収を妨げます。「ほうれん草=鉄分」というイメージは、100年前の測定単位の誤りが広まったものです。豆類のほうが確実です。
サプリメントで摂ったほうが良いですか?
鉄は摂りすぎると害になる数少ない栄養素です。血液検査で不足が確認された場合に、医師の指示で使うものと考えてください。
データの出典
含有量は CIQUAL(フランス食品安全庁)、USDA FoodData Central、米国国立衛生研究所(NIH ODS)の値です。毎日の目安は Micron の基準値で、EFSA(欧州食品安全機関)に準拠しています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」とは数値が異なる栄養素があります。 CIQUAL ↗ · USDA FoodData Central ↗ · NIH ODS ↗
⚠️ この情報は一般的な栄養の知識であり、医療的なアドバイスではありません。治療中の方、妊娠中の方、サプリメントの利用を検討している方は、医師または管理栄養士にご相談ください。
