科学的な計算式:体脂肪1kg=7,700kcal
考え方はシンプルです。脂肪組織1kgには約87%の純粋な脂質が含まれています(残りの13%は水分、タンパク質、細胞の構造です)。脂質1gは9kcalのエネルギーになるので、次の式が成り立ちます:
体脂肪1kg=約7,700kcal
(1,000g × 87% × 9kcal/g ≈ 7,830kcal。臨床の現場では7,700kcalに丸めます。この7,700kcalは国際的に使われる値で、日本では約7,200kcal(脂質を約80%として計算)とされることも多く、どちらも目安です)
このルール(Wishnofsky 1958)は、おおまかな見積もりとして今も役立ちます。ただし最新のモデル(Hall 2011)が示すように、実際の体の反応はもっと動的です。アンダーカロリー(カロリー赤字)が続くと代謝が適応してTDEEが下がり、減量ペースが落ちていきます。それでも1日の摂取カロリーの目標を決めるだけなら、「1kgあたり7,700kcal」のルールは8〜12週間の範囲で十分に使えます。


